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秋田酒こまちは、酒造好適米の最高峰・山田錦に対抗できる新しい酒米を作ろうと県農業試験場、県総合食品研究所醸造試験場、県酒造組合の三者が協力して一九八八年から開発が始まった。九二年に県農業試験場が交配に成功し、改良を重ねて九八年から醸造試験場で小規模な試験醸造が行われていた。
目指したのは「山田錦」に匹敵する酒米。「大粒心白」の酒造好適米で、成分的には酒の雑味となるたんぱく質が少ないという条件を兼ね備え、かつ秋田の気候に合った育てやすく一定の収穫量を確保できる品種です。農業試験場が育成した約500系統の原料米を分析し、試験醸造、現場醸造とさらに絞り込んでいった結果、品種登録にまでいたったのは「吟の精」「秋の精」「美郷錦」のわずか3品種という気の遠くなるような作業の末、ついに15年の歳月を経て、
「秋田酒こまち」という「山田錦」に並ぶ品質をもち、かつ秋田で生産できる酒米が誕生したのです。 昨年の試験醸造には県内の酒蔵三か所も参加。県の清酒鑑評会で最終審査まで進むなどまずまずの成績を収めたことなどから、2002年は試験醸造を県内二十か所の酒蔵に拡大。本格的な商品化を目指すとともに、新しい酒米として県内酒蔵へのPRなどを図ることを目的に醸造試験場が「今年春の全国清酒鑑評会に出品してほしい」と呼びかけていた。
そのうち7点を2002年5月に行われた「全国新酒鑑評会」に出品したところ、1年目の醸造にも関わらず5点が入賞し、そのうち2点が金賞を受賞しました。通常、何年もの経験を積み重ねて栽培技術や醸造技術が磨かれていき評価が定まっていくなかで、これは将来の可能性を感じさせる出来事でした。また、例年「山田錦」を使用した日本酒が金賞のほとんどを占め、今年も金賞酒289点のうち「山田錦」以外の酒米を使用したものはたった9点にすぎませんでした。そのわずか9点のうち、「秋田酒こまち」醸造酒が2点も受賞したことに関係者一同手応えを感じ、2004年に予定していた商品化の予定を1年繰り上げる一因となりました。
「秋田酒こまち」で醸造した日本酒の味の特長としては、「上品な旨さと軽快な後味」があげられます。 たんぱく質が少ないことに加えて、でんぷん質が消化しやすい性質を持つため、雑味が少なく「上品な旨さ」になりやすいと同時に、飲んだときに口の中でふんわりと広がる感じが軽快な後味を創出します。
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